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原曲とは違った魅力が楽しめるボカロ曲のアレンジ10選【VOCALOID】

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こんにちは、DolphinEです。

今回の記事では、ボーカロイド楽曲をアレンジしたカバー曲を10曲ご紹介したいと思います。

原曲とは違った魅力が楽しめるボカロ曲のアレンジ!

二次創作が盛んなボカロ界隈ですが、その中には原曲の歌詞とメロディだけを残し、オケを自分でアレンジしてカバーするアレンジカバーやRemixも含まれています。

個人的に、こういった大胆なアレンジが大好きでもっと広まってほしいと思っているので、今回の記事では10曲のアレンジ曲をご紹介します!

ぜひこの記事の曲をきっかけに、原曲とは違った魅力が楽しめるアレンジ曲をたくさん聞いてみたり、クリエイターの方は作ってみたりしてください!

1.乙女解剖 feat. 初音ミク (TeddyLoid Alllies Remix)

1曲目はDECO*27さん原曲の「乙女解剖」を、TeddyLoidさんがRemixしたものになります。

このアレンジ曲と出会ったからこそ、この記事を書いている感があります…

まず一番注目したいのは、やはり原曲と同じメロディのボーカルを素材としたカットアップと呼ばれる手法でしょうか。

DolphinE
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分かりやすいのは、1:36あたりの1番が終わった後の間奏の部分でしょう。


特に「あの夜から」のフレーズが多用されており、このメロディと歌詞がより強調されているように感じられますね。

それから、サビの「痛いくらいが良いんだって知った」と「あの夜から」の間に1小節分の休みを入れているのも個人的に好きです。

こちらもカットアップと同じように、「あの夜から」のフレーズを強調する効果が表れています。

 

また、楽曲全体の構成に注目すると、2:43あたりまではEDMの基本リズムである4つ打ちを使っていないんですよね。

1番~2番まではあまりドラムのビート感が強くはなく静かな不気味さを漂わせており、2:30あたりからのビルドアップを受けて、満を持しての4つ打ちビートのシンセソロとなっています。

POINT

歌モノとしてはかなり溜めの部分が長いですが、その分4つ打ちになった時の爽快感みたいなものが強くなっており、なかなか挑戦的でレベルの高い構成のアレンジだと感じました。

最後にもう一点、ボカロPのGigaさんがこのRemixバージョンでの歌ってみたを投稿しており、これもすごく素敵なのでご紹介します。

Gigaさんのボーカルは、どこか洋楽(?)やラップっぽく感じられるような雰囲気があり、また随所に加えられているアレンジもすごく癖になるので、こちらもぜひ聴いてみてください。

2.ゴーストルール -八王子P Remix-

続いて紹介するのも原曲はDECO*27さん、「ゴーストルール」を八王子PさんがRemixしたものになります。

このアレンジでは、楽曲の構成が原曲とは大きく異なっており、クラブ等でDJさんがかけるようなEDMにより近い構成となっています。

というのも、どうやらこのRemixは八王子PさんがDJをやる際にかける用の楽曲として作ったものだからみたいですね。

まさしくザ・EDMといったアレンジですが、中でも一番好きなポイントは、
1:09あたりのビルドアップから、ブレイクしての「嘘つきだって知るんだよ」の部分です。

DolphinE
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この部分で、歓声のあがっているクラブの情景がありありと浮かんできますね。


原曲ではそれほど印象的なフレーズではないと思っていたんですが、それがここまで強調されているので、メロディやフレーズをどう活かすかはアレンジ次第ということがよくわかりますね。

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3.レミングミングREMIX/kemu

3曲目はかいりきベアさん原曲の「レミングミング」、kemuさんによるREMIXです。

kemuさんは現在「堀江晶太」という名義でプロの音楽家として活動しているのはご存知の通りだと思います。

そのせいか、いつの間にか僕の中でkemuさんのKEMU VOXX楽曲を作っていたころの印象が薄れ、「どんな音楽でも要望通りに作るプロの人」というイメージになっていました。

ですがこのRemixは「kemu」という名義で発表されている通り、あの頃のkemuさんらしさを再認識させてくれるような編曲であったように感じます。

DolphinE
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具体的に言うと、1番Bメロの「妬みあって」の後に入ってくるシンセサイザーがすごく印象的で、kemuさんらしいサウンドだと感じました。


それともう一点、2番のAメロではベースがすごくカッコよくて、これがそれまでとは少し違ったグルーブ感を生んでいると思いました。

これについては、kemuさんらしさ全開というよりも、かいりきベアさんのメロディに合わせにいったようなイメージに感じました。

 

こういった、自分らしさとRemixとして原曲の世界観に寄せるという2つのバランスも絶妙です。

ちなみにこの曲は、かいりきベアさんの楽曲を様々なボカロPさんたちがカバーしたRemixアルバム「ベノマ」に収録されています。

4.ヒビカセ/DIVELA REMIX feat.初音ミク

続いてご紹介するのは、Gigaさん・れをるさん原曲の「ヒビカセ」をDIVELAさんがRemixしたものになります。

個人的に、「ボーカロイドのRemixカバーといえばDIVELAさん」といったイメージなんですが、そのDIVELAさんは現在初音ミクのイメージソングを中心としたオリジナル曲の制作をメインとされています。

POINT

特に「METEOR」は2018年のマジカルミライ楽曲コンテストでグランプリを受賞し、マジミラステージでの演奏や公式アルバムへの収録もされているようです。

さらに、「METEOR」も収録されているDIVELAさん個人のアルバム「ミライコレクション」もすごくカッコいい曲ばかりで、僕も大好きなアルバムです。


(↑左がCD版、右がDL版)

 

そして、肝心の「ヒビカセ」のRemixについてですが、このRemixは上記のようなDIVELAさんのオリジナル曲に似た雰囲気の編曲がされており、投稿文では「デジタルなロック」と称しています。

それまでのDIVELAさんは、シンセサイザーを主体としたダンスミュージック調のRemixカバーを多く制作されていました。

しかし、このRemixを境に曲調はデジロック風になり、さらに曲自体も「初音ミク」のためのオリジナル曲に変わっていきました。

「ヒビカセ」という曲自体も、初音ミクというキャラクターを強く意識したであろう曲ですので、このアレンジはそれまでのRemixカバーからオリジナル曲作りへの方向転換、その節目となる作品であったように感じます。

DolphinE
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もちろんアレンジカバーとしても素晴らしく、原曲とは違った力強さの感じられるアレンジとなっています。

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5.flos/コウ

続いては、R Sound Designさん原曲の「flos」、コウさんによるアレンジカバーです。

 

このアレンジは、Rさんとコウさんのコラボアルバム用に作られたものと思われ、コウさんの代表作「メアの教育」をRさんがアレンジしたものも動画公開されています。

 

「flos」はもともと、静かなオシャレさのある曲といった感じでしたが、このアレンジではそれとはまた方向性の違ったオシャレさがあると思います。

それは、リズムをスウィングさせたうえで、原曲よりもリズムがはっきりと感じられる編曲がされており、よりノリやグルーブ感といったものが強調されたアレンジとなっています。

POINT

特にサビのメロディについては、原曲にはなかったシンコペーションを加えるというリズムアレンジがされており、これがまたスウィングのリズムを際立たせているように感じます。

さらに、ギターはアコギではなくロック風なサウンドで演奏されており、最近のボカロシーンで流行っている「お洒落なロック」といった雰囲気が感じられました。

最後にもうひとつ、おればななさん調声によるflowerの歌声もすごくカッコよくて素敵だと思いました。

DolphinE
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おればななさんはHoneyWorksのボカロ曲の調声なども担当されている凄腕の調声師さんです。


先ほど「サビのメロディがアレンジされている」といいましたが、これはボーカルのグルーブ感がしっかりないと効果が半減してしまいます。

おればななさんの調声はそういったノリも確保されており、レベルの高い調声だと感じました。

6.帝国少女/DolphinE Remix feat.結月ゆかり&紲星あかり

続いての曲ですが、ここで僭越ながら、僕が作らせていただいたRemixカバーをご紹介させていただきます。

原曲は先ほどと同じくR Sound Designさん、「帝国少女」をRemixさせていただき、結月ゆかりさん・紲星あかりちゃんの2人に歌ってもらいました。

このアレンジの最大の特徴は、やはりラスサビに入ってからの2段転調アレンジだと思います。

原曲では最初から最後まで同じ調で曲が進行していたと思いますが、今回のアレンジでは原曲にはない転調を2つも加えるというアレンジをさせていただきました。

DolphinE
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おかげさまで、ニコ動のコメントを見る限りだと視聴者の方をびっくりさせることができたようで、「最後まで聞くべき」といったコメントをしてくれる方もいらっしゃいました。


また、こちらの動画はゆかりさん・あかりちゃんの誕生日記念も兼ねた動画のため、ボーカルのアレンジにも力を入れました。

POINT

元々はソロボーカルだったこの曲をデュエットにアレンジし、2人のボーカルが交互に入れ替わっていくようなアレンジをしました。

加えて、イントロ&アウトロにはボイスロイドを使い、本家様動画の字幕演出に合わせたセリフを入れてみました。

こちらもボイロやゆかりさん・あかりちゃんが好きな方からご好評をいただいているようです。

最後にアレンジの全体的な方向性ですが、こちらは原曲のお洒落な雰囲気を壊さないようにしつつも、4つ打ちのダンスミュージック的なノリとスウィングのリズムを強調することを目指しました。

そのおかげか、ボカロ系のクラブイベントでこのRemixをかけていただいたこともあり、非常に嬉しく思っています。

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7.アスノヨゾラ哨戒班 歌ってみた【FantasticYouth】

7曲目は、Orangestarさん原曲の「アスノヨゾラ哨戒班」を、歌い手のおん湯さん・LowFatさんの2人によるユニット「FantasticYouth」がアレンジして歌ったものになります。

FantasticYouth(以下、ふぁんゆ)は歌い手さんのユニットですが、LowFatさんは歌だけではなくミックスやラップアレンジ、さらには様々な楽器演奏やトラックメインキングもできる多才な方で、このアレンジもLowFatさんの編曲によるものです。

そしてこのアレンジの目玉は、やはりお二人の声を活かしたボーカルやコーラスのアレンジでしょう。

間奏部分ではオリジナルの英語歌詞のコーラスや、アウトロではふぁんゆ結成のきっかけとなったヒット作で、この曲と同じOrangestarさんが作者の「DEYBREAK FRONTLINE」からの引用もされています。

DolphinE
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ふぁんゆはこのほかの歌ってみたでも、その曲の作者が作ったほかの曲からの引用を用いたアレンジを多用しており、これは原曲を作ったボカロPさんのファンからしても嬉しいですよね。


そしてふんだんに使われているコーラスは、LowFatさんの力強くも美しいコーラスとなっており、曲に迫力や広がりを与えているように感じます。

オケのアレンジについても、これらのボーカルのアレンジを邪魔せず、より引き立てるような編曲になっていると思います。

個人的には、ピアノが入ったアレンジになっているという点が特に好きですね。

8.メーベル 演奏して歌った by HoneyWorks

続いてご紹介するのは、バルーンさん原曲の「メーベル」、HoneyWorksの皆さんによるバンドアレンジです。

普段はストーリー系のラブソング・シリーズを制作されているHoneyWorksですが、こちらの動画はその制作メンバーでのバンドアレンジカバーとなっています。

このアレンジで特に注目したのは、cakeさんによるピアノが加わっているという点ですね。

POINT

「メーベル」の原曲はギター、ベース、ドラムの3つの楽器で構成されており、原曲ももちろんお洒落なんですが、そこにピアノが加わったことによって、さらにジャズ的なお洒落さも生まれているように感じます。

また、バンドアレンジですべてのパートがハイレベルな奏者による生演奏というだけあって、原曲よりもライブ感や人間らしさが強いように感じました。

そしてその中で歌うGomさんの歌声も、原曲のflowerともバルーンさんのセルフカバーとも違う力強さやバックの演奏との一体感があり、非常にカッコいいですね。

DolphinE
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基本的な方向性は原曲と同じ範囲に収めつつも、その中で原曲とは違った魅力もしっかりとあり、アレンジや楽器演奏というものの奥深さを再認識させてくれたように思います。

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9. 夜咄ディセイブ/じん ft. LiSA & メイリア 

9曲目はじんさんによる「夜咄ディセイブ」のセルフアレンジ、ボーカルにはLiSAさんとメイリアさんを迎えています。

こちらのアレンジも、先ほどのメーベルと同じように、原曲と同じ方向性でありつつもその中に変化を加えているというものであるといえるでしょう。

オケの方には、原曲にはなかったキーボード(サウンド的にはオルガンでしょう)が入っており、これがより高揚感を煽ってくるように感じました。

POINT

2番のBメロではキーボードが大活躍しており、このセクションはそれまでとは一味違ったお洒落さのあるアレンジとなっています。

また、メーベルと同じく生演奏が主体となっており、やはりこちらも原曲に比べてライブ感や人間らしさが強くなっているように思います。

そして、ボーカルもLiSAさんとメイリアさんというハイレベルな組み合わせで、IAのソロボーカルとは違ったデュエットならではの魅力を引き出しています。

それと個人的には、サビの音域が高い箇所での綺麗なファルセットなどの歌い方も非常に気持ちがよく、全体的にボカロではなかなか表現できない歌い方を追求しているように感じました。

10.ボカロPが9人集まってダンスロボットダンスアレンジメドレーしてみた

最後にご紹介するのは、原曲作者のナユタン星人さんを含む9人の豪華なボカロPさんたちによる、「ダンスロボットダンス」のアレンジメドレーです。

このアレンジでは、9人のボカロPさんたちが「ダンスロボットダンス」をセクションごとに分けてアレンジし、それをつなげてメドレーにしたものです。

どのセクションもそれぞれのPさんらしさが出ていてすごく素敵なのですが、個人的に良いなと思ったのはセクションのつなぎ目の部分でした。

DolphinE
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特に、4番目Bメロ担当の蜂屋ななしさんから、サビ前半のじんさんのアレンジへの移り変わりがカッコよかったです。


蜂屋ななしさんのビルドアップのようなアレンジから、じんさんの王道なギターロック風のアレンジに入ったときの爽快感
を強く感じました。

 

また、サビ後半のかいりきベアさんからCメロのaqu3raさんへのつなぎも素敵でした。

かいりきベアさんの狂気を感じるかのようなアレンジから、aqu3raさんの広がりのある美しいアレンジのギャップが効いていて、まるで上手なDJさんが曲をつないでいるようにも感じられました。

それとじんさん・かいりきベアさん・ナユタン星人さんの3人のメロディアレンジも強く印象に残っています。

POINT

特にかいりきベアさんさんはメロディラインだけではなく、使用するボカロもミクではなくflowerと変えており、オケのアレンジとも合わせてかいりきベアさんらしさが強烈です。

ここでは触れきれなかったほかの方のアレンジもすごく素敵なので、ぜひ通して聴いてみてください。

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原曲とは違う新たな魅力のあるアレンジ

いかがでしょうか。

個人的にボカロはやっぱりオリジナルがメインで、またカバーがあったとしても本家様公開のオケを使っていたり、自作であってもアレンジというよりはコピーになっているケースが多いように感じます。

もちろんそれもいいんですが、今回ご紹介したような、原曲とは異なったアレンジによって生まれる新たな魅力というものに触れる人がもっと増えてほしいと思っています。

そして最近は、TeddyLoidさんや八王子Pさん、そして9人のボカロPさんたちによるアレンジメドレーなど、有名なボカロPさんによるアレンジカバーやRemixが増えており、流れが来ていると感じたのでこの記事を書きました。

ぜひそれらのアレンジやこの記事をきっかけとして、今までアレンジカバーをあまり聴いてこなかった方にも、アレンジの魅力に触れてみてほしいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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