こんにちは、DolphinE(どるふぃーね)です!
今回は、現役吹奏楽部員の方や吹奏楽経験のある方に僕がオススメしたいボカロ曲を10曲ご紹介します!
ボカロをあまり聞かない方にはもちろん、よく聴く方にも読んでいただき、同じ吹奏楽仲間の友達に勧めてあげてくれたら嬉しいなと思います。
吹奏楽っぽいサウンド・編曲
僕の独断と偏見により、吹奏楽っぽいサウンドや編成、編曲がなされている曲を選ばせていただきました。
それではまいりましょう!
恋愛裁判/40mP
1曲目にご紹介するのは、40mPさんの「恋愛裁判」です。
この曲では、トランペットとサックスが使用されていますね。
ヘッドホンやイヤホンで聴いたとき、右側からサックス、左側からトランペットが聞こえてくる感じになってます。
特に、2番のAメロ後半では、ボーカルの裏でトランペットとサックスが交互に合いの手を演奏しているのがすごくかっこいいです。
個人的な話ですが、この曲を初めて聴いたときはまだボカロをよく知らなかったこともあり、「こんな吹奏楽っぽいボカロもあるんだ!」と衝撃を受けたのをよく覚えています。
誰も知らないハッピーエンド/40mP
続いてご紹介するのは「誰も知らないハッピーエンド」という曲です。
こちらも恋愛裁判と同じく40mPさんの曲になります。
こちらは恋愛裁判と比べると、ブラスセクションの主張はそれほど強くはありません。
しかし、他のボカロ曲ではあまりみられないスネアドラムを主体としたリズムセクションにより、マーチのような印象を受けるのではないでしょうか。
ちなみに、この曲で使用されているVOCALOID「VOCALOID Fukase」は、「SEKAI NO OWARI」のボーカル・Fukaseさんの声をもとに作られたVOCALOIDです。
ミラクルペイント/OSTER project
3曲目は、OSTER projectさんの「ミラクルペイント」です。
この曲はビッグバンド調の曲ですね。
ビッグバンドとはジャズにおける編成の1つで、トランペット・トロンボーン・サックス・ピアノ・ドラム・ウッドベース(コントラバス)で構成されています。
吹奏楽の定番曲「A列車で行こう」や「In The Mood」も、元々はビッグバンドの曲です。
「ミラクルペイント」はボカロ曲なので主役はもちろん初音ミクのボーカルですが、それでも管楽器が大活躍な曲です!
ゴシップ/OSTER paroject
続いての曲は、同じくOSTER projectさんの「ゴシップ」です。
この曲もビッグバンド調の曲ですが、一番の特徴は管楽器も含めてすべて生演奏であるという点です。
ボカロ曲で管楽器を用いる場合、ほとんどが打ち込みで作られますが、この曲ではすべて生演奏です。
しかもホーンセクションの演奏は早稲田大学のビッグバンドサークル「早稲田大学ハイ・ソサエティ・オーケストラ 」です。
早稲田大学のビングバンドは、TV番組に出演したりCDを出したりしているほど実力のあるバンドです。
途中でトランペットやサックスのアドリブソロもあり、吹奏楽経験者にはたまらない一曲だと思います!
シザーハンズ/Nem
5曲目にご紹介する曲は、Nemさんの「シザーハンズ」です。
この曲もビッグバンド風の曲なんですが、これまでの2曲にはなかったギターが入ってますね。
吹奏楽では、ギターが活躍するということはあまりないと思いますが、管楽器とギターが合わさってできるかっこよさを示してくれる曲だと思います。
ちなみに、この曲と同じタイトルの映画もあり、タイトルと着想はその映画から生まれたとのことです。
個人的にこの曲は、今回ご紹介する曲の中でも特に好きな1曲なので、ぜひ聴いてもらいたいです!
右肩の蝶 オレジナルアレンジカバー
6曲目にご紹介するのは、のりPさん作曲の「右肩の蝶」をオレジナルPさんがアレンジしたものです。
「『オリジナル』じゃないの?」とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、アレンジした方の名前が「オレジナルP」なのであっています。
原曲の方はかなりロックな曲なんですが、それをオレジナルPさんがジャズ風にアレンジしたものになります。
投稿者コメントにもあるように、ブラスロック寄りなアレンジになっているため、管楽器がかなりフィーチャリングされています。
間奏では、ボカロ曲では珍しいトロンボーンソロもあり、非常にテンションの上がるアレンジになっています。
チェリーハント/奏音69
7曲目は、奏音69さんの「チェリーハント」です。
なお後述の理由により、luzさんの歌ってみたバージョンのリンクを貼らせていただきます。
この曲はビッグバンド風の曲で、特にサックスがすごくかっこいいです。
ほかのボカロ曲ではあまり見られないのですが、低音のバリトンサックスがかなりはっきり聞こえますね。
吹奏楽で低音楽器をやっている人にはたまらないんじゃないでしょうか。
実際、吹部時代にバスクラリネットをやっていた僕にとっては、このバリサクが聞こえてきてすごくテンションが上がります!
歌ってみたバージョンを貼った理由ですが、この歌ってみたでは作曲者の奏音69さんによってリメイクされたカラオケ音源を使用しています。
そのため、VOCALOIDの原曲に比べてクオリティがかなりかがっているので、こちらを紹介させていただきました。
ですが、VOCALOID版もすごく素敵なので、ぜひそちらも聴いてみてください!
クイーンオブハート/奏音69
続いてご紹介するのは、同じく奏音69さんの「クイーンオブハート」です。
こちらもビッグバンド調の曲です。
…ビッグバンド曲が多くなってしまいすみません。
編成としてはビッグバンドが主ですが、同時に歌モノのポップスとしてのとっつきやすさもある曲だと思っています。
2番の出だしでは、ボーカルの後ろでミュートトランペットと思われる音が聞こえてきます。
これもボカロ曲にしては珍しいことだと思います。
なお、この曲とチェリーハントは、奏音69さんのサークル「Royal Scandal」の作品としても知られています。
Royal Scandalの曲は、それぞれがほかの曲と関連したストーリーをもった曲となっているので、興味があったらほかの曲も聴いてみるといいかもですね。
ワンルーム・オール・ザット・ジャズ /DATEKEN
9曲目にご紹介するのは、DATEKENさんの「ワンルーム・オール・ザット・ジャズ」という曲です。
タイトルにもある通りジャズ風の曲ですが、これはビッグバンドというよりはピアノ・ベース(コントラバス)・ドラムのトリオがメインとなっています。
そのため、これまでご紹介したジャズ調の曲に比べてかなり落ち着いた雰囲気となっています。
一方で、アクセント的にブラスセクションも入っており、これまでの派手なサウンドとはまた違った魅力を感じられるのではないでしょうか。
世界を壊している/Neru
最後にご紹介する曲は、Neruさんの「世界を壊している」という曲です。
この曲は完全に僕の好みで選ばせていただきました。
ロックの中にジャズの要素を入れた「ジャズロック」といえるような曲ですね。
サウンド的にはロック要素が強いため、ブラスセクションは吹奏楽経験者の方には違和感のある音かもしれません。
しかし、これだけロック風味の強い曲であっても、管楽器も一緒に共存できるということを教えてくれる曲であると思います。
10曲中7曲がジャズ!
いかがでしたでしょうか。
改めて10曲を振り返ってみると、10曲中7曲がジャズでしたね。
さらに、「世界を壊している」もジャズだといえなくはないので、そう考えると8曲…
きっとボカロPさんの多くが、「管楽器はジャズで映える!」という考えをもっているからではないでしょうか。
…まあ、僕自身が吹部時代からジャズばっかり聴いていたジャズ好きである影響も強いとは思いますが。
今回ご紹介した曲を作ったボカロPさんは、ほかの曲でもブラスセクションを用いている人が多いので(Neruさんはそうでもないですが)、ぜひほかの曲も聴いてみてください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!