こんにちは、DolphinE(どるふぃーね)です!
今回の記事では、多くのDTMerさんが悩んでいるであろうギターの打ち込みについて、その解決策をお伝えしていきたいと思います。
かなり度肝を抜かれるような内容かもしれませんが、ぜひ参考にしてみてください!
ギターの打ち込みは諦めて、PLAYTECHを買おう!
結論から言うと、
ギターを打ち込みで作るのは今すぐ諦めて、格安ギターのPLAYTECHを買ってそれを弾こう!
ということです。
ちなみに、PLAYTECHはサウンドハウスが出しているモデルで、7000~8000円程度で購入することができます。性能もこの価格帯にしては非常に良く、今回のような用途であれば十分に役割を果たしてくれます。
おそらく、多くの方がこのようにお考えだと思います。
ですが、DTMの様々なテクニックを使うことによって、ギターがまともに弾けない人であっても、自分の曲にギターを入れることは可能です!
そのテクニックについては、今回の記事でしっかりと解説していくのでご安心ください!

僕は、実際にこの曲のギターをライブ等で演奏することはできませんが、音源としては全くそのようには聞こえないと思います。
ギターの打ち込みを諦めるべき3つの理由
ここで、ギターを打ち込みで作ろうとすることのデメリットについて、以下の3つの観点から説明していこうと思います。
- コスト
- 時間
- クオリティ
ギターの打ち込みを諦めるべき理由①ギター音源はコストが高い
これは、DTMerさんならご存じの通り、音源は結構お高い買い物になることが多いです。
例えば、エレキギター音源の代表格である「ELECTRI6ITY」であれば、4~5万円ほどしてしまいます。
そして、安い音源であれば当然できることは少なくなるため、表現の幅も小さくなってしまいます。
ですが、PLAYTECHであれば、わずか6000円程度でギターのすべての奏法を表現することができます。
そのためのテクニックも、今回の記事でご紹介しますので、ギター音源に多くのお金をかけるのはやめることをオススメします。
ギターの打ち込みを諦めるべき理由②ギター打ち込みは時間がかかる
2つ目の理由は、時間という観点から見たものになります。
上記の「ELECTRI6ITY」のような音源は、できることは多いですがその分扱いも難しく、打ち込みにかかる時間は長くなってしまうでしょう。
そして、ようやく操作に慣れたと思っても、より高性能な音源が今後新たに生まれた場合、それまでとは全く違った操作を覚え直さなければならなくなることもあるでしょう。
対して、今回ご紹介するテクニックは、使用DAWや使用ギターにかかわらず使うことのできるものですので、それまでの経験が水の泡となることはないでしょう。
ギターの打ち込みを諦めるべき理由③生ギターのクオリティには敵わない
3つ目は、クオリティに関してですが…
おそらく、ギターの表現に関しては、プロのDTMerが時間をかけて作った打ち込みギターよりも、アマチュアのギタリストがサラッと弾いたギターの方がクオリティは高いでしょう。
そのくらい、打ち込みギターの表現には限界があるということです。

であれば、たとえギターを弾いたことが皆無の人であっても、今回のテクニックを使って生ギターを入れた方がクオリティは圧倒的に高くなるでしょう。
ギターが弾けないDTMerのためのテクニック①コードバッキングの際のテクニック
それではここから、ギターを弾けない人が、実際に曲中でギターを使うための具体的なテクニックについて解説していきます。
なお、このテクニックについては、コードのバッキングをするときのものと、ギターソロを作るときのものの2つに分けて解説していきます。
まずはコードバッキングを作るときのテクニックについてです。
コードバッキングの際のテクニック①1コードずつ録音する
まずは、コードバッキングを録音する際のレコーディングに関するテクニックです。
それは、1つのコードずつテイクを分けてレコーディングを行う、ということです。

本来であれば、ギタリストは曲で出てくる様々なコードを流れるように途切れず演奏していますが、ギター未経験者にとっては、たとえ簡単なコードの連続であっても、途切れずに演奏するのは難しいでしょう。
ですが、DTMで曲を作る場合であれば、実際には連続で演奏できなくても、このように分けて録音すれば、コードチェンジの練習をせずともコードを繋げることができます。
もちろん、最初はそもそもコードの押さえ方も分からないでしょうが、これは調べればすぐ出てきますし、それを見て指をゆっくり一本ずつおいていけば、ある程度それっぽい響きが鳴らせるはずです。
ちなみに、この方法で録音を行った際のDAW画面がこちらです↓
トラックとイベントの数がヤバいですねwww
リズムがずれてしまったときの対処法
確かに、右手のストロークを正しいリズムをキープして弾くのも、ギターを弾く上で非常に重要かつ難しいポイントです。
が、DTMerにはそのための必殺技があります。
それは、ピッチ補正ソフトや波形編集を利用して、リズムの修正を行うというものです。
オーディオデータであっても、DAWを使えばそのリズムを直すことは可能ですし、その方法もいろいろあるでしょう。
「DTM リズム 修正」などのワードで検索をかけると、本当にたくさんの方法が出てきますので、ご自身のやり方や環境にあった方法を探してみると良いでしょう。

コードバッキングの際のテクニック②バレーコードはカポタストを利用する
先ほど、「コードの押さえ方は調べれば出てくるし、指を一本ずつおいていけばちゃんと押さえられる」と書きましたが、一部それでも難しいコードがあります。
それが、「F」などに代表されるバレーコード(セーハコードとも)というもので、これは人差し指で複数の弦を押さえる(=セーハする)というものです。

「F ギター」で検索すると、実にたくさんのサイトで押さえ方のコツを解説しています。
ですが、今回は真面目にギターを練習するのではなく、ギター未経験者がすぐにバレーコードをきれいに鳴らせる方法をお伝えします。
なお、この方法は上記の「1コードずつ録音する」という方法を前提としたテクニックです。
それは、バレーコードを演奏する際、セーハする代わりにカポタストをつける、というものです。
どういうことかというと、例えばFのコードを弾くときは、人差し指でセーハする代わりにその時だけ1フレットにカポをつけてしまう、ということです。
カポタストは本来、ギターの調を変えてコードを簡単にするもので、1曲の演奏中に付け替えたり外したりしないものですが、1コードずつの録音中であれば付け替えも付け外しも可能です。
ギターが弾けないDTMerのためのテクニック②ギターソロを作る際のテクニック
続いては、ギターソロを作る際のテクニックですが、こちらも2つのテクニックをご紹介します。
ギターソロを作る際のテクニック①サンプラーを利用する
一つ目のギターソロを作るテクニックですが、これはサンプラーを利用するというものです。
手順としては、
- ギターソロのフレーズを考える
- 考えたフレーズをギターで1音ずつ鳴らして録音する(超ゆっくりでいいし、リズムも一定でなくても良い。ミスってもその音から弾き直せばOK)
- 鳴らした音を、1音ずつ別のオーディオデータに分ける
- 1音ずつに分けたオーディオデータをサンプラーソフトに取り込む(サンプラーソフトはDAW標準のもので十分)
- サンプラーソフト上で、正しいリズムになるように取り込んだ音をMIDIで打ち込む
要するに、やっていることとしては、自分で録音したギターの音で打ち込みをするということですね。
このように思う方もいるでしょうが、意外とこの方法でも、普通の打ち込みよりも説得力のあるギターソロを作る事ができます。

ギターソロを作る際のテクニック②ゆっくり録音して、DAWで速度を上げる
もう一つ、ギターソロを作る方法をご紹介しておきます。
ただ、こちらは上記の方法に比べると少し難しいかもしれませんが…
こちらは、ゆっくり録音して、そのあとDAWの方で再生速度を上げるというものです。
どのくらいゆっくりかというと、実際のテンポの半分~4分の1くらいであっても結構うまくいきます。
これは、ギターは基本的にアンプ・シミュレーターを通すため、速度を変えたことによる音質の変化がわかりにくくなるからです。
ただ、それでもゆっくりとはいえ一定のテンポを保って演奏し(多少の修正は効くでしょうが)、ミスしたら弾き直す必要があるため、サンプラーを利用する方法に比べるとややハードルが高いかと思います。
それでも、クオリティという観点からすると、こちらの方法の方がかなり本物に近いギターソロを作る事ができるので、ギター自体に慣れてきたら、挑戦してみるのも良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。最後に、今回の記事のポイントを簡単にまとめておきます。
- ギターの打ち込みを頑張るよりも、テクニックを駆使してギターを弾いちゃった方がメリットが多い!
- コードバッキングは1コードずつ録音すると楽!
- バレーコードが出てきたときは、カポタストを使おう!
- ギターソロはサンプラーを使うか、ゆっくり弾いて速度をいじる!
僕自身、ギターが全く弾けなくて、打ち込みで作ろうとして悩んでいる時間は長かったです。
ですが、DTMの先生から「PLAYTECH買っちゃえば?」という一言をいただき、それ以来、ギターがほとんど弾けない自分の腕をいかにごまかすか、ということを考え続けた結果(笑)、今回ご紹介したテクニックを見つけることができました。
正直、ギターの打ち込みに時間をかけるのは本当にもったいないと感じているので、ぜひこの記事を読んでいただいた方には、これらのテクニックを使ってサクッとギターを弾いてもらい、それ以外の部分に時間を使ってもらえたらと思います。
読んでいただき、ありがとうございました!